EC2の新しい起動ウィザードにEFS統合機能が追加されました
いわさです。
先日、EC2インスタンスの新しい起動ウィザードが公開されました。
その際には、現状はまだ機能が不足しており、今後様々な機能が追加される予定であることが紹介されていました。
その追加される予定だった機能のひとつ、「ファイルシステム統合」が今回追加されました。
この記事では、この機能の中の「EFS統合機能」について試してみたので紹介します。
追加された箇所
ストレージ設定の項目でFile systemsが追加されています。
ここではEC2インスタンス新規作成時のEFSとFSxの統合について設定することが出来ます。
既存EFSのマウントも出来ますが、EC2の起動コンソール上でデフォルト設定のEFSを作成しマウントさせることも出来ます。(クイック作成)
クイック作成を利用する場合、EFSは以下の設定で作成されます。
- 自動バックアップ: ON
- パフォーマンスモード: 汎用
- スループットモード: バースト
- ライフサイクル: 30日でIAへ移行
- 暗号化: EFSデフォルトキー
後述しますが、本日時点では以下のようにセキュリティグループの自動作成はオフにし、EC2とEFSが作成されたあとにセキュリティグループ設定を行っています。
旧コンソールと同様に、起動コンソールで指定した内容がユーザーデータに自動設定されています。
インスタンス起動&セキュリティグループの手動設定後にマウントされているか確認しました。
sh-4.2$ sudo cat /var/log/cloud-init-output.log : File system mounted successfully : sh-4.2$ df -T Filesystem Type 1K-blocks Used Available Use% Mounted on devtmpfs devtmpfs 485344 0 485344 0% /dev tmpfs tmpfs 494336 0 494336 0% /dev/shm tmpfs tmpfs 494336 408 493928 1% /run tmpfs tmpfs 494336 0 494336 0% /sys/fs/cgroup /dev/xvda1 xfs 8376300 1592524 6783776 20% / 127.0.0.1:/ nfs4 9007199254739968 0 9007199254739968 0% /mnt/efs/fs1111
複数端末でEFS経由でファイルやり取りもしましたが問題ないですね。
なお、既存EFSをマウントさせる場合は以下のように選択するだけで、その後の流れは同じです。
セキュリティグループの自動作成に失敗する
セキュリティグループについても自動でNFSポートの許可設定がされるのですが、本日時点では以下のエラーで失敗します。
"errorMessage": "Value (Created by the LIW for EFS at Wed Apr 13 2022 05:00:55 GMT+0900 (日本標準時)) for parameter GroupDescription is invalid. Character sets beyond ASCII are not supported.", "requestParameters": { "groupName": "efs-sg-1", "groupDescription": "Created by the LIW for EFS at Wed Apr 13 2022 05:00:55 GMT+0900 (日本標準時)", "vpcId": "vpc-3b4cab5d" },
デフォルトで自動作成するセキュリティグループのgroupDescriptionにマルチバイト文字列が含まれてしまっているためのようですね。
コンソールを英語にしたり、リージョン変えたりしてみたのですがうまくいかなかったです。あのデフォルトの文言って変更出来ますかね?
「こんな回避方法あるよ」という方は教えてください。私が何か見落としているんじゃないかと疑っています。
気づいた点はフィードバックしているので、もしかするとすぐに修正されるのかもしれないです。その場合は修正後に加筆出来ればと思っています。
EC2のサブネットを指定する必要がある
一点注意点として、インスタンスのネットワーク設定で、サブネットを指定しないとファイルシステムの追加が出来ません。
「指定なし」になっている場合はネットワーク設定の編集からサブネットを変更しましょう。
さいごに
本日はEC2の新しい起動ウィザードに追加されたEFS統合機能を紹介しました。
新しい機能なのでみなさんも積極的に使用し、フィードバックしていきましょう。
「何かFSxもあるな...」と思いながらスルーしてたのですが、この「さいごに」を書いている最中にFSxのアップデートも公開されていることに気づきました。